サレ妻大離婚記 第4話
実録嘘が崩れた日——クレカとETC履歴が語る真実

前回、「まだ紹介してなかったっけ?」という元夫の不自然な一言で、わたしは確信に近いものを感じていました。
そこから始めたのは、泣くことでも問い詰めることでもなく——手元に残っている「記録」を、ひとつずつ照らし合わせること。
「仕事」を事実と並べてみた

それまでわたしは、元夫のお金の使い方を細かくチェックしたことなどありませんでした。そうする必要を感じたことがなかったからです。
でも、疑いをもって確認してみると——驚くほど多くの「仕事」が、事実と食い違っていました。あれほど「忙しい」「打ち合わせだ」「作業だ」と言っていたことの、いったいどれだけが本当に「仕事」だったのか。記録を並べるほどに、足元が崩れていく感覚でした。
クレジットカードの明細が語っていたこと
まず目を疑ったのが、わたし名義のクレジットカードの「家族カード」の履歴でした。クレジットカードを作れなかった元夫に持たせていたものです。
そこには、わたしに何の断りもなく繰り返されたキャッシングの記録。そして、不自然なほど何度も繰り返される交通系ICへの高額チャージ。
チャージしてしまえば、そのお金が実際に何に使われたのかは、明細には一切残りません。チャージをしたという記録が残るだけで、その先——どこで、誰と、何に使ったのかは辿れない。
キャッシングも、チャージも、何に消えたのか。当時のわたしは知る由もありませんでした。でも家計や仕事のためでないことだけは明白でした。
ETCの履歴が示した“行き先”
次に確認したのが、元夫の車のETCの走行履歴です。
これが、決定的でした。夫から聞いていた仕事先とはまったく違う方面の、特定のインターチェンジばかりを——それも不自然なほど頻繁に——往復していたのです。
その地域に仕事があるなんて、一度も聞いたことがありませんでした。わたしが元夫から聞かされていた行動とも、はっきりと矛盾していました。
言葉はいくらでもごまかせる。でも、明細もETCも嘘をつかない。
「ごはんは家で食べたい」の裏で
ひとつ、いまでも胸が苦しくなる記録があります。
元夫は、外泊する時を除けば、帰りが少し遅くなる日でも、いつも「食事は家でとりたい」と言っていました。だからわたしは、帰りが何時になってもごはんを用意して待っていたのです。
でも——実際には、帰宅前に外でも食事をしていたことが何度もあったことがわかりました。
事業の立ち上げで家計は苦しく、わたしは自分のものは何ひとつ買わず、子どものものも最低限にして、必死に節約をしてごはんを作っていました。その傍らで、元夫は「新山さん」とほぼ毎日外食を楽しんでいたのです。
その後何食わぬ顔で帰ってきて、わたしの作ったごはんを「おいしい」と言って食べていた——。一体どんな気持ちでそんなことをしていたんだろう。わたしが必死に守ろうとしていた食卓は何だったんだろう。節約も、待っていた時間も、ぜんぶないがしろにされていた——そう思うとやり場のない怒りがこみ上げてきます。
物証は、感情よりずっと強い
この時期に集めた記録は、のちに本当に自分を助けてくれました。
感情で「おかしい」と訴えても、非を認めるような人間ではありません。でも、明細やETCの履歴のような動かない記録は、少なくとも事実を語ってくれたのです。
もしいま、あなたが同じように疑いを持っているなら——感情で問い詰める前に、まず手元の記録を確認することから始めてみてください。
- クレジットカード・銀行・交通系ICの利用履歴
- 車のETC・ドライブレコーダーの記録
- レシートや領収書
これらは、消される前に確認・保存しておく価値があります。そして、「自分ひとりで集めるのは限界がある」と感じたら、無理をせず、証拠集めのプロ(探偵)や弁護士の無料相談を頼ることも、どうか選択肢に入れてください。当時のわたしが、いちばん知りたかったことです。
次の記事では、夫が「いいよ」と共有してくれたGPSが暴いた嘘について書きます。